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歯周病の外科手術について

歯肉切除
歯肉が腫れあがっている場合、歯周病が悪化しないように不要な部分の歯肉を切除して縫合します。

歯周ポケット掻爬(そうは)術
歯茎に麻酔をして歯周ポケットの中の歯石や歯垢を除去します。歯周ポケットの深さが3~5mm程度の比較的軽症の場合に行います。

フラップ法(Flap)
歯茎を切開して歯槽骨から剥離し、露出した歯根のプラークや歯石の除去、歯槽骨の清掃をしたりダメージを受けた歯肉などの組織を除去、縫合して歯肉を元の状態に戻します。

歯肉弁根尖側移動術(Apically Positioned Flap)
臼歯部で歯肉が極端に薄かったり、幅が狭い場合などに歯肉の幅の増加をしたり不要なポケットの除去を行います。

遊離歯肉移植術(Free Gingival Autograft)
歯周病などで弱った歯肉を除去し、お口の内側の丈夫で健康な歯肉をその部分に移植します。周辺の組織と密着して丈夫な歯肉をつくることができます。

組織誘導再生療法(GTR)
重度の歯周病によって失われた歯周組織(特に骨)を再生させます。歯周病によって破壊された根面を清潔にして吸収性メンブレンという特殊な膜をかぶせ、不要な歯肉が入り込まないようにし、ゆっくりと再生する歯槽骨・歯根膜が回復するスペースを確保します。こうすることでメンブレンの上では歯肉が回復し、その下では歯槽骨が再生してきます。

エムドゲイン法(Emdogain)
GTRと同じように、歯周組織を再生させる手術です。異なる点はGTRはメンブレンを使用して不要な組織の進入を防ぎますが、エムドゲイン法は組織の欠損部にエムドゲインゲルを塗布して歯周組織の再生を促します。

エムドゲインはスウェーデンで開発された歯周再生材料で、子供の歯が生えるときに働くタンパク質の一種です。安全な歯科再生材料として、現在は39ヶ国で採用されています。

歯周病の外科手術
歯周病の進行具合によっては歯肉の手術を行います。この写真の方は30代の女性ですが、(1)の写真のように初診で来院されたときには歯肉全体が赤く歯周病でした。デンタルドックや歯周検査を行い診査・診断して(2)(3)の写真のような手術を行い初診から4年で(4)の写真のようにピンク色の健康な歯肉に戻りました。


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