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全身の健康から、顎口腔の健康を診る

全身の健康から、顎口腔の健康を診る歯科医院にいらっしゃる患者さんのなかにはお口の疾患以外にも疾患を抱えていらっしゃることがあります。

たとえば歯周病で歯科医院に通うことになったとします。この患者さんが糖尿病で通院している場合、事前に血液検査の結果のデータ、健康診断のデータなどを提出していただき、当ビル2Fの栗原先生の内科とタイアップして治療を行います。

糖尿病になると抵抗力が低下して細菌に感染しやすくなります。すると歯周組織が歯周病菌に侵されやすくなり、歯周病が治りにくいといった症状があらわれます。また、糖尿病の症状としてだ液の分泌量の減少がみられることがあります。だ液には自浄作用や殺菌作用がありますが、これが少なくなることで歯周病ばかりでなく虫歯ができやすくなるケースがあります。

2010年に、歯周病の人は、その原因なるLPS(リポポリサッカライド)のためにTNFα(腫瘍壊死因子アルファー)という物質が血糖取り込み細胞につくと糖取り込み口(Glut4)が開かなくなり、血糖が吸収されずに2型糖尿病を引き起こすことが報告されました。歯周病をコントロールしないと大変なことになりますね。

当院では、ただお口の中だけを診て診断、治療法を選択するのではなく患者さんの体全体の健康状態を把握したうえで、患者さんに負担がかからない治療を行っています。他の疾患で病院に通っている場合は、まずご相談ください。他の専門医と連携して治療を進めることで、より効果的で適切な治療を受けていただくことができます。


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