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ブラッシングの話

ブラッシング虫歯や歯周病予防にブラッシングがとても効果的なのはみなさんもご存知でしょう。「毎日歯磨きしているのに虫歯や歯周病になってしまう」という人は、歯科医院でブラッシング指導を受けてみてください。磨きグセや磨き残し、十分に汚れが落とせていない場所を確認することで正しくブラッシングできるようになります。

あなたはどんな歯ブラシを使用していますか?ヘッド部分が大きすぎるものは細かいところまでブラシが届かないので磨き残しが多くなります。

毛先が開いてしまっているのも同じです。歯ブラシはあなたのお口の健康をケアするために大切な物ですから定期的に取り替えるようにしましょう。ブラシが届きにくい歯と歯の間はデンタルフロスや歯間ブラシを併用するのも効果的です。

歯ブラシの歴史ですが、古代エジプトのチュースティックやお釈迦様が広めた歯木が始まりだといわれています。どちらも木の枝を切ったもので歯を磨くものですが、やがて歯磨剤が使用されるようになりました。卵の殻を焼いた灰、蜂蜜と焼塩と酢を混ぜたものだったのが時代と共に変化して、現在ではたくさんの種類の歯磨剤が発売されています。

多くの人が幼少時から歯磨剤を使って歯磨きをしてきたと思います。しかし私は毎回歯磨剤を使用しないようにと患者さんにアドバイスします。

「でも歯磨剤を使わないとスッキリしない」という方がいらっしゃいますが、この爽快感が大きな落とし穴なのです。歯磨剤をつけてブラッシングすると泡やメンソールなどの香辛料がお口全体に広がるのでスッキリして"磨けた気分"になってしまうのです。

また、歯磨剤を使用して強く歯を磨きすぎるとエナメル質が傷ついたり歯が磨耗して知覚過敏を引き起こすことがあります。

口臭が気になるからと歯磨剤に頼るのも考えものです。大きな原因である歯垢(プラーク)をしっかり落とさなければ、口臭が改善することはありません。

歯ブラシだけでも汚れを十分落とすことは可能です。ステイン(着色汚れ)が気になるときは、その部分だけ歯磨剤をつけて磨いたり、どうしても歯磨剤を使わないとスッキリしないという場合はノンペーストでしっかり掃除してから、最後にほんの少しだけ歯磨剤をつけて着色が気になる部分をブラッシングするようにしましょう。


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